歌舞伎町ボーイズ
「いや、いいよ。……飲み過ぎると、寝れなくなるし」


 と返す。


「そう……」


 彼女が言葉少なに頷き、ベッドの中で縮こまる。


 外は風が冷たい。


 11月だ。


 全国どこでも、冬である。


 俺自身、昔から腹が減ったと思うことが多かった。


 高校を退学になり、歌舞伎町の居酒屋などでバイトしていた頃、いろんな感情があったのを覚えている。


 世の中のサラリーマンなどで、高い給料を取っている人間たちがよく、夜の新宿に飲みに来ていた。


 金などいくらでも出す輩だ。


 あんな連中、クソくらえだと思っていた。
 
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