歌舞伎町ボーイズ
 彼女はそう言って、俺にビールを飲ませる。


 仕事と言っても、きつい。


 俺たちホストは歌舞伎町の顔だ。


 今夜が明けたら、部屋でゆっくり眠るつもりでいる。


 最近ずっと、ろくに眠れないまま、毎日過ごしているのだし……。


 小緒里がマネージャーに誘われて、帰ったのが午後9時3分だった。


 ずっといられても、迷惑である。


 いくら芸能人でも。





 



 
 
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