お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
真っ先に先輩がいそうなリビングに行ってみたけど、誰もいなかった。
ってか、わたしがいなくてもちゃんとしてるじゃん。
部屋の中はきちんと整理整頓されていて、全然散らかっていない。
まるで、わたしがいなくても全然平気だって証明されたみたいで勝手に落ち込んだ。
近くにあったガラステーブルの上に鍵を置いた。
この鍵をもらった時は、必要ないしなんとも思ってなくて迷惑だとか思ってたのに。
今は手放すのが嫌だとか……そんなこと思ってるなんてほんとどうかしてる。
こんなことしてる間にも、先輩が帰ってきて鉢合わせでもしたら気まずいから早いところここを出ないと……。
リビングを出て、そのまま真っ直ぐ行けば玄関なのに。
ある部屋の前で、ピタリと足が止まってしまった。