お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



なんてことを言って、
ちょっと強引に唇を塞ぐ先輩は確信犯。


「……んっ、」


「……その甘くて可愛い声も、俺だけのものにしたくてたまんない」



甘い、甘い、甘い。

甘すぎて溶けちゃいそうってまさにこのこと。



「やっ……待って、せんぱい……っ」


「……なーに」


「ちゃ、ちゃんと……気持ち伝えてくれないとやだ……っ」



わがままとか面倒とか思われるかもしれないけど、ちゃんとはっきり言葉にしてほしいから。



「さっき伝えたよーなもんじゃん」


「も、もっとちゃんと……言ってほしい」


「わがままなお姫様だね」


フッとイジワルそうに笑って、わたしの頬に手を添えて。




「……可愛い杞羽が好きだよ」



わざと、耳元で甘くささやいた。

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