特別な夜に魔法を
何十分もキスをされ、キャサリンはようやく解放される。解放されてもまだキャサリンの胸はドキドキしている。そんなキャサリンを優しい目でハリーは見つめていた。

「ねえ、今年も一緒にサバトに行かない?」

「ええ、そうね」

デートに誘われ、ホッとしながらキャサリンは頷く。

サバトの日まであと少し。デートのことを考え、キャサリンは胸を弾ませた。



サバト当日。その日は朝から晩まで魔法使いたちは大はしゃぎだ。夜には花火も打ち上げられる。

今日は学校は休みだ。学校の先生たちもサバトではしゃいでいるのだろう。髪をとかしながらキャサリンは思う。

からし色のワンピースにトレンドカラーを入れたカーディガンを羽織り、キャサリンはおしゃれをした。耳には星のピアスが揺れている。

「キャサリン!デート、どんな感じだったかまた教えてよね!」

支度をするキャサリンにエイミーが話しかける。エイミーは、エリカたちとサバトに行く。一年に一度の日ということで、エイミーもエリカもみずきもいつも以上におしゃれだ。
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