特別な夜に魔法を
「ちょっと充電させて?」

人気のないところにキャサリンは連れて来られ、ハリーに見つめられる。ハリーの青い瞳には、頰を赤く染めるキャサリンが映っていた。

「充電ってどうしてほしいの?」

「抱きしめてキスして」

キャサリンが答えるよりも前に、ハリーはキャサリンに抱きついていた。キャサリンよりも大きな腕がキャサリンをしっかり抱きしめる。キャサリンの肩にハリーは頭を乗せた。

「キャサリン、いい匂い。……シャンプー変えた?」

「妖精からもらった花のシャンプーを使っているの。魔法が込められているみたい」

「うん、とってもふわふわ……」

ハリーはキャサリンの髪に触れ、ニコニコと笑う。キャサリンは「髪が崩れるわ」とハリーの手を掴むが、「髪に触らなかったらいいんだよね?」とキスされる。

「……んん……」

おでこ、鼻、まぶたなどに唇を落とされた後、唇にキャサリンは何度もキスをされる。

「充電完了!ありがとうね」
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