Dangerous boy
来てよかったと思った。

尚太君の気持ちは、正直分からない。

でも、今確信した。


私は、尚太君に会いたいんだって。


「なに?」

「ううん。」

私は、首を横に振って、カシスオレンジを飲んだ。

「そうだ。この前の上司に、返事した?」

「してない。」

それを聞いて尚太君は、目をパチクリ。

「優柔不断?」

私はふふふっと笑った。


「何だろう。普段はyes、no、はっきりしてるんだけどね。」

そう。

適当なくせに、嫌な事は嫌だと言える質。

あっ、でもさっきは部長に、流されそうになった。

あれは、気を付けなきゃ。


「ねえ。俺にしとけよ。」

心臓がまた、ドキンッと鳴る。

どうしよう。

こんなにドキンドキンしてたら、体がもたなくなっちゃう。


「俺、心の事気に入ったから、Line登録したんだよ。他の女には、自分からLine教えるなんて、ないよ。」

「そうなの?」
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