浮気男のシンデレラ

慶一道の誤解



「もしもし鷹斗、お前の嫁に聞いて
くれ。

23日陽和の家で何があるかって!」

慶一道は陽和と話込んでいた佳代に
真相を確かめたくて電話した。


「おい‼慶一道‼
俺今再構築中なんだよ。
やっと部屋の掃除に来てくれてんだ
ぞー‼
波風立てるなよ。
オマイからの電話って知ったら又
機嫌悪くなんだよー‼

責任取れんのかよー」
ブチッ!

「あー分かるワ」

陽和の不機嫌さを思い出しながらも
LINEを送る。

「兎に角、何があるか聞き出せ
探り入れろ‼」

佳代は暫く留守にした我が家をせっセッセ、セッセとお掃除中。

男やもめにウジが湧くの言葉通り
汚い汚い‼

掃除、洗濯、買い物と、大忙し。
鷹斗は佳代に尽くしにつくし
反省して、頑張っていた。

佳代の為、バックを買い、コートを
買い、遊んだ女より高い高級なものを揃えプレゼントした。

然し佳代は喜ばない!
品物じゃなくて佳代が欲しがったのは

愛情だと気づいた。

毎日病院の出待ちをし朝から送り迎
えをし、当直には差し入れをした。
そんな鷹斗を

「う〜離ー婚‼ 」
「許さなーい‼( ゚皿゚)キ─︎─︎ッ!!
別れるー」
と言っていた佳代だったが

時間が薬とは良く言ったもので

“今回だけ、許す
二回目は無い‼ “

だけど別居は解消しない

離婚届、財産分与、にサイン
佳代が預かる事にした。

ここまでしてやっと許してもらえた。
佳代は「甘いかもしれない、
やはり惚れた弱みかな‼」
と苦笑い。


「さてっと‼夕飯作るけど
何がいい?」



「寒くなったからスキヤキ‼」
鷹斗は嬉しそうに速攻で答える。


「おー美味しそーそれにしよう。」

鷹斗は立ち上がりながら、エプロンの紐を締める佳代を嬉しそうに
眺めていた。

何が食べたいと聞いてくれる嫁がいる事が、こんなに幸せだと今まで思わなかった。

二度と今のシアワセを逃がしたく無い。
然し友情も同じように大事
何か言いたげな、オドオドした鷹斗の様子に ФдФジロリと睨み

「何?どうかしたの?」
と聞いてくる。


「いや、佳代って陽和ちゃんと
仲良いんだろ!」


「うん仲良いよ。
あ、そう言えば今度陽和の家で
パーティあるよ。」

佳代が話だした。

「えーなんのパーティ?
クリスマスパーティ?」

鷹斗は聞きたい事を、佳代の方から
言ってきたからラッキーと思い
テンションがあがる。

「陽和と陽菜ちゃんの誕生日パーティよ。」


アハハハハ「そっかそっか、
誕生日パーティね。」


「さってとぉ、今日は泊まるから
飲んじゃおうか?」

佳代はコンロを運んで土鍋に火を
つける。

あー佳代が1番だこの風景が一番安心
する。

佳代は何でも許してくれたから
安心していた。
佳代が離れて行く訳がないと、

小〇けいこ似の佳代は厳しいが
ヤッパリ好きだ。

佳代に隠れてスマホを((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆ポチポチポチポチポチポチポチポチ
やはり悪友ではあるが
唯一無二な、仲間


「23日誕生日パーティ。」
鷹斗はLINEしたらすぐ消す癖が
着いていた。

「えっ‼誕生日?」


「 ▼_▼フッほら見ろ‼
あの子はわざとお前を困らせて
試しているんだよ。

お前の、会社が困るなんて
気にもしてないぞ‼

もうお試しもこっちから断われ!
会社の利益にも関係するし
友樹だって大損害受けるんだぞ、」

LINEを除き見した蒼太は
ホレみたことかと言う顔をする。



ふうーつ‼

段々と陽和に対して怒りが
込み上げて来た。
俺が寝ずにジオンの事務所と交渉する
のも、陽和の誕生日を祝いたいが為

あの手この手使って試見るも全部
脚下、悩んで悩んで、
身を削っているのに、嘘、は?
嘘?可愛さ余って憎さ100倍

俺は必死だったんだぞ、陽和‼
なのに、本当の誕生日は23日?

友樹の21日を潰して陽和と過ごそうと計画迄立てたというのに、うそ?

は?

しかも23日はパーティ?陽和の?
俺呼ばれてないし


ヤキモチで21日のジオンと参加する、友樹の、ホテルの大事なセレモニーをぶち壊す気でいたのか?

人としてどうなんだ?

友樹は幼稚舎からの友人なんだぞ‼
そんな軽い嘘の為に必死になった
自分が笑える。


遊びの帝王と迄呼ばれた俺が
あんな歳下娘の為に

しかも嘘だとはハァッハハハハハ
嘘だろーこんなに、クタクタなのに
陽和は何考えてるんだよー‼
チクショォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ


陽和は俺を試して笑ってたのか?
さぞや面白かっただろうよ、



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