浮気男のシンデレラ

蒼太と穂花

穂花は、仕事が終わりバスを待って
いると、白いアルフ〇ードに乗った
蒼太が現れた。

「穂花さんだよね。何回か
会ったけど、覚えてる?」

穂花は車の中から声掛ける人物
をみて、ウッとなった。


「武蔵野先生、知っていますよ。
勿論。」

「今日、食事に行かない?
実は、助けて欲しい事がある。
相談に乗って欲しい。」

「相談?ま〜たなんかやらかしま
した?、コレだからイケメンは
信用ならん。」

とあからさまに嫌味を噛ましても
苦笑い。

う﹏ん、何時ものチャラい 元気が
無く塞ぎ込んでるようにも見える。

チャラ男な彼は以外にも
真面目に悩んでいるように見えた。

「分かりました。
先生の奢りで、たっかーい店」

「あ、ああ、勿論。」

穂花と蒼太は病院から離れた
イタリアンレストランへと入って
行った。


「ああ、陽和が珍しく熱出した日?
そうだったんですか?

でも陽和はもうスッキリ、サッパリ
していますよ。

シーフードサラダをモゴモゴ
パクつきながら穂花はニッコリ
微笑んだ。


「先生は、陽和と慶一道さんが
付き合うの嫌だったんでしょ。

それって、ヤキモチ?」


「ヤキモチ?何でそうおもうの?
僕は女の子しか愛せないよ。」

「やだやだ、先生なのに分かん
無いの?
中の良い友達が、自分より彼女を
優先ってのが許せなかった。
・・・違います?」

ペスカトーレをクルクル巻いて
あ〜んぐり、ウメー
デカい🦑や貝類がてんこ盛り
\(≧∀≦)/ウッヒョー

「ええーそうなのか?」

「そうでしょ、幼稚園時代から
遊び回っていた親友が、
真面目になって遊ばなくなった

だから、怒りの矛先が陽和に
向かって、いったんですよ。」


「そうなのか?」

「そうなのだ。」
ウンウンと頷く。

穂花は何時も飲めない高ーい
ワインをごくごく
いゃーうまーい。

メインの和牛のソテーを
狙ったように食いつく穂花を見て
蒼太は、少しだけ元気になった。


「うま〜高い肉は工夫しなくても
う、まーい。」ŧ‹"ŧ‹"๑°༥°๑ŧ‹"ŧ‹"

穂花は滅多に飲めない高ーいワイン飲み放題。;`ω´ゴクリ
飲めない酒も値段を知れば
飲まなきゃソン


デザートに出てきた、チーズケーキ
も๑^ڡ^๑ŧ‹”ŧ‹”ペロリン。

蒼太は余り食欲もわかず
最後に出てきた珈琲を飲んでいた。

「すみません。
あと、アップルパイと、苺のショー
トケーキをくださいっ ヘヘッ。」

そんな穂花を瞬きもせず蒼太は、
フッと笑いながら見ていた。

時々深い(´。`)はぁ・・・。
( -᷄ ω -᷅ )ふぅ➰💨溜息を吐く。


ふうん、そういえば随分痩せた気が
する、穂花は蒼太の食欲の無さに
心配になる。

「先生、縁があれば又くつっきます
から、先生が心配しても
無━━━━━━駄な気がします
ケド。

ロミオと、ジュリエットだって
引き裂かれた愛だけど心は、
くつついて、いたでしょっ‼

別れさせて、別れたんなら縁が
無いだけですよっ。

ほらぁチヤラ男らしく元気出して‼
チャラ男の癖に悩むなよ﹏。w」
チャラオ、チャラオ、チャラオ
と穂花は囃し立てる。

「チッチャラオ、チャラオ言うなよ‼
Σヽ(゚∀゚;)チガウカラ!」


結局、口添えはすると約束したけど
先生の元気は風船が萎むように縮ん
でしまっていた。

何にも悩まずに、遊び惚けていた彼は少し痛い目にあい、成長したのだろう。

離婚した頃は辛かった事を思い出す、食欲もなく体はボロボロ
立ち直るまで一年かかり
やっと最近食欲も戻り穂花は
元気になった。

悩む蒼太を見ていると他人事には
思えなくなってきた。
以前、食べ物さえ飲み込めない時期が穂花にもあった。

それは誰が慰めても、元気づけて
くれても、ほっといて欲しいくらい。
時間の問題だろうけど一番は、
陽和と慶一道が元鞘に収まり
蒼太の罪が許されないと彼は
元気にならない。

然し陽和の性格からして今は
彼女も辛いはず・・・

どうしたものか?

痩せた蒼太を心配して、穂花は食べ
易いお弁当を作り外科病棟まで、
出向いた。

ナースの皆さんの白い制裁を浴び
ながら・・・


「そーた‼、ベントー‼」

「え‼あ﹏ア、穂花⊙_⊙弁当?
あ‼ありがとう。」

南高梅のおにぎりと、野菜混ぜ混ぜ
卵焼き、肉巻きエノキに焼き魚に、
Japanese代表お芋の煮物。


「医者が、食べなくてどーする。」




㌰蒼太
ありがとう。
久しぶりに飯がくえたよ。

㌰ 穂花
元気だしなよ、

㌰蒼太
おう。

その夕方穂花は、病院内にあるカフェに、陽和を誘った。


アツアツの、カルボナーラが、運ば
れてきた。

陽和はナス入りトマト多めのナポリ
タンが鉄板に乗ってやってきた。


「どーしたんだァ、穂花の奢りなんてめっずらしーぃ。なんか
怖いな〜w」

「えへへーわかるぅ
実は、魂胆がある‼」


「えー、なになに?お金なら、穂花
の方が持ってるよ!」

「ちがーう‼金じゃない。」

「ハフハフ、じゃなんじゃーい。」
クルクル巻いて口に入れるナポリタンはヤッパ大好き。

作る人が違うと味が全然違ってくる、
アツアツの鉄板から湯気が上がり
ツヤツヤと赤いナポリタン
ヤッパリ美味ーい。

「私も一口、」
穂花のフオークが、伸びてくる。

ん﹏っ「ウマー」
こんどは、
陽和の口元にクルクル巻かれた
カルボナーラがホレ、

「パクリ」
陽和も穂花のフオークにかぶりつく!

「で‼」

「ん?」

「穂花、何たくらんでいるの?」

「おおー‼そーだった‼」
口いっぱいにほうばった、カルボナ
ーラをゴクリと飲み込んで

「慶一道さんの事だけど誤解があった みたいだし、どっから聞いたのか
分かんないけど、陽和の誕生日が23
日って思ってたみたい。

でさ、慶一道さん、
陽和が友達のセレモニーに嘘を付いて慶一道さんを、出させないように
したって誤解してたみたい。」

ʕ≧⌄≦。アハハハハ
「穂花ぁ〜、私、誕生日21日って
彼に話たのよ。
私の言う事信じないで
惑わされたのは彼だよ。

人の話間にウケるなんて
無いワー。

騙されたって、プフ
私に確かめればいいじゃない
彼はそれをしなかった。

私を信じていない証拠よ。
それに、アッチが私を騙してたんだよ。

騙して、ホテルまで呼び出して
ジオンと熱列な、キスを見たわ。

でもね、もうどーでもいいの
スッカリ忘れた。


穂花心配しないで大丈夫よ。
もう私の中じゃ過去の話なんだから。」


「そ、そうなんだー。」
「うん。」


「それに彼、ジオンが大好きだったんだって、ラブコールずっと送ってたらしいよ。

それにもう男女の仲なんだって
そんなに好きな人と付き合えるん
だから、結果オーライだよ。

ほっとけ、ほっとけ‼」


《《あ‼》》そうだ。
「薔薇貰ったけど、病院に飾ってあるよ人の彼氏からの、お情けの薔薇
なんていらないよねー

穂花なら受け取る?」


「W要らないかも、‪×_×無理」
「だよねー。」
*≧∀≦*キャハハキャハハ

穂花は蒼太にラインを送る

「陽和の気持ちは、スッカリ
冷めてます。
もう諦めて。」

穂花からのメールを見ながら
項垂れていた蒼太だった。


慶一道から陽和に送るメールも
ラインも既読にはならない。

自業自得ちゃあ自業自得‼
ザマァネェナーwwwザマァ









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