浮気男のシンデレラ

繋がり

陽和と甘い初めての夜を過ごした。
陽和は拒まなかった。何時も早く
帰りたがるのに一晩中、俺といた。

朝恥ずかしそうにしている陽和は
俺と顔を合わせない。

♡ㅁ♡俺は益々頑張りたくなっ
てきた。可愛過ぎる!

陽和と居ると一年中発情期
帰って来た発情期‼


「ま、待って‼慶一道
慶一道の、お父様の事、何だけど
私の事反対なんだ」

「親父が?なんで?」

俺はベッドで後ろから陽和を抱きしめながら聞いた。

「語学が出来なくて
花嫁教育は一.二年じゃ出来ない
って、」

「なんだょー‼
どこの国の王様だよ。」

「慶一道の、お父様の言われてる
事も成程って、昨日の
ご令嬢見たら納得した。
上品さ、淑やかさは、叶わない。
慶一道に恥かかせるかも‼」


「大丈夫、大丈夫‼
俺がチャラ男で遊び人って、認識
されているし、威張れた状態じゃ
ないよ。
恥なんて、何で考えるの?
陽和はじゅう__ぶん上品
極上品俺の好み、チュッチュ」

「慶一道のお父様に許して
頂けるまで結婚は待ちましょう。」


「陽和ぃー、俺は待たない!
話、付けるから、安心しろ。な‼」

「う・・・ん、無理じゃない
私なら大丈夫だよ。
慶一道の気持ちが分かるから
待てるよ。」


「俺とジジ様が待てないんだ。」

また陽和を押し倒してニャンニャン

月曜日、おジジ様から呼び出しを
受けた。
いつものように多美さんが出迎えるがチラとみて、
「やらかしましたね。」
と一言。

座敷に行くと、和服姿の爺様が
腕を組んで、ドーンと座っていらっ
しゃる。

多美さんが
「慶一道様がお帰リで、ござい
ます。」

片目を開けて
《《《どーゆう事だ⚡》》》
説明しろ‼⚡⚡⚡慶一道‼
鷲らは楽しみにしておった
んじゃ﹏💢💨嫁を、曾孫を‼
年寄りの楽しみを奪う気か‼
このジジ不幸物め‼」

「おジジ様御安心下さい、
曾孫はしこんでいます。
可愛らしい丸々、マルマルマルマル
とした曾孫を抱かせてあげます。

しかし父が反対しているのです。
陽和を相応な相手で無いと
言われて、陽和も決心がつきません。」

「なんと‼Σ(⊙ω⊙)好きな娘が
おるのか?しかも、ヤッてるのか?」

「はい。一年間かけてやっと‼やっと‼
プロポーズまできました。
しかし陽和は父親が許すまで
待つと言い張るのです。」

「いっ許してもらってもいいように
曾孫は毎日毎日仕込んでおります。
そりゃもう念入りに‼」✧キリッ


「まあーっまあーっ!慶一道さん
御相手の親御さんはご存知?」

「いえ、オババ様、陽和がどーしても言うな言ったら別れると言うのでま
だ・・・」

「曾孫が出来たらどうするの?」

「どうもしません。
陽和としか結婚しないので
待ちます。」


「相手の親御さんには・・・」

「はい。ぶっとばされようが
蜂の巣責めにあおうが
玄関に座り込んで許してもらう
つもりです。」

「・・・・・・・・・ ヨシ、
慶一道の決心は、良く分かった‼
明日、連れて来なさい。
覚悟の程を確めたい!
ワシが直々話をしょう。

多美、多美!
明日慶志郎を呼びなさい。」


「・・・エッ、は、は、はぁ?」

「え━━━━い‼ 山おーか!
山岡‼」

おくの方から山岡秘書がかけてきた。
歪んだメガネを直しながら

「はい、会長‼ どうされましたか?」

おジジ様は
「明日必ず慶志郎を呼べ‼」

おジジ様は曾孫をしこんでいると
聞いた途端明るくなった。
雅楽代邸にその夜は、おジジ様の
嬉しそうな声が響いていた。



次の日一同が揃った。
陽和も来るのを拒みたかったが一度は話し合いも必要だと頑張ってみる。

上座におジジ様 慶志郎
オババ様 瞳

下座に慶一道、陽和が並んで座った。



「よく来たね。陽和さん。」

「はい、お招きありがとうござい
ます。大仏陽和と申します。
よろしくお願い、いたします 。」
と正座をして頭をさげた。

慶一道はそりゃもう ニコニコニコニコ
嬉しそう。
陽和を見てニコニコ、じい様を見て
また陽和をみるニコニコニコニコ。

母親の瞳も、オババ様も笑えるやら
呆れるやら。
どうやら慶一道の方が惚れているのは本当らしい。

「親御さんはどんなお仕事を?」

「父はデパートで部長職を、
母は、・・・オーキッドの部長をして
います。」


「ん?オーキッド!オーキッド?
うちの会社?貴方は
恋子ちゃんの娘か?」
おジジ様はオババ様を見て目を丸く
した。

「はい母親は、大仏恋子です。」


「待ちなさい!大仏さんは退職
したはずだが?」
退職した事を知らなかった陽和は
もうビックリ‼️

《《ええーつ‼》》
「慶一道ほんと?ママは辞めたの?」

「うん、退院して帰ったら
辞めていた。」
慶一道も真っ直ぐ慶志郎を見て
答えた!

「そんな、母は、オーキッドが
生き甲斐なのに‼ 酷い‼」


「お父さん、いや社長、
部長を連れ戻します。
彼女は必要な人材ですよ。」


慶志郎は仏頂面をして大声を出して
慶一道に言い聞かせるように
言った。
「ン、ウンン、終わった事だ
彼女はお前の責任不行き届きを
理由に辞めたんだ‼

“変な女“を近ずかせないと言う
約束の責任を取って辞めたんだ。」


「陽和は変な女じゃない。
しかも、彼女を追いかけ回したのは
おれです。

陽和以外結婚しない。
興味無い。」


「慶一道、お前は跡取りだ
雅楽代の一人息子なんだぞ!」

その時オババ様が
慶志郎、恋子ちゃんは私が強盗に
襲われた時、お金を取り戻して
くれた恩人なのよ。

あの、お金が無かったら
雅楽代財閥は赤字決済をむかえ、
株は暴落して
この世に誰1人雅楽代の人間は
居なかった、とも言えるのよ。」

「エッ‼あの、高校生が彼女だと
言うんですか?」

「そうですよ。
彼女が面接に来た時は驚いたわ‼
こんな出会いもあるんだなぁって
思ったものよ。」

そんな話を聞いて陽和も俺も驚いた。

父、慶志郎は初めて知らされた事実
に唖然とした。

「母さん、何で早く教えて
くれなかっ
たんですか?
そしたら彼女への対応はもっと
違っていた。」


「恋子ちゃんが言うなって言った
のよ、社長には気を使わせたく
ないからって、
本当にいい子だわ。」



「分かりました。


あの日の事は私も覚えています。

・・・・・

反対する理由はありませんね。
二人の事は、認めましょう。
婚礼の時期と君の御両親の都合を
教えてほしい。

いいな慶一道、」


「ありがとうございます。」
陽和も慶一道も頭をさげた。




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