愛というもの~哀しみの中で~
「う~ん、まぁ、俺たちの年ならやるかな。でも俺は我慢してるとかではなくて…そりゃ、気持ちいいことは好きだけど、茉莉と二人で気持ちよくなりたいからな。俺は今で満足してる。でも…そうやってくっついてこられると理性が崩れるといいますか…」

ハッ私誘ってるみたい…
大吾の言葉で慌てて体を離した。

「あれ?茉莉さん?そこで離れていくなよぉ~。」

そう言って今度は大吾が私にぎゅーっとくっついてきた。

「その…私誘ったわけじゃないのよ…」

「ハハッ、わかってるよ。だから今俺が誘ってる。嫌?」

「嫌じゃない…」

そういうと大吾の雰囲気がいきなり変わる。
スイッチが入ると途端に男らしくなり、目がいやらしくなる。
そんな大吾を見ると私の身体は反応してお腹がキュンとして背筋にゾクゾクっと何かが走る。

回数を重ねる度に襲ってくる感覚が強くなっていっており、どんどん自分がいやらしくなっていっている気がする。
そしてそのうち私はどうかなってしまうんじゃないかという恐怖心と羞恥心もある。

でも大吾は私の反応を見ていつも可愛いって言ってくれ、感じていることを喜んでくれている。
ただ、私はすぐに喉を痛めてしまうからその後は声がかすれてしまうのが嫌だった。
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