愛というもの~哀しみの中で~
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それからというもの私たちの付き合いは順調だった。
大吾はいつも私に真っすぐに気持ちを向けてくれて、浮気などもしかなったし、疑うようなこともしなかった。
由実ちゃんと昌くんも順調で、よく4人でファミレスに行きご飯を食べた。

春になって由実ちゃんは就職してコンビニで会うことはなくなった。
初めの方こそ仕事が大変そうでメールをする程度だったけどだんだん仕事に慣れてきたみたいでお泊りもたまにした。

学校も順調で、わからないところは由実ちゃんや意外だけど大吾が教えてくれた。
そういえば以前大吾は塾に通ってて大学に行く予定だったって言っていた。
二人のおかげでそこそこ良い成績のままを保っていた。

たまに担任の横田先生と面談があったけど特に注意されることもなく、「がんばってね。」って言われるくらいだった。

そして付き合ってから3年と半年ぐらいが経った。
由実ちゃんと昌くんのお付き合いも続いていた。

そんなクリスマスの日、私はアルバイトを休みにしてもらい私の家で過ごしていた。
もうクリスマスツリーも飾るのが4回目だった。

「なぁ茉莉、もうすぐ卒業だろ?卒業したら一緒に住まないか?今もほとんど一緒に住んでるみたいなもんだけど正式に部屋を借りて一緒に。」
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