愛というもの~哀しみの中で~
「嫌なの。大吾がいないなら幸せになんてなりたくない。」
私は由実ちゃんの肩に顔をうずめて言うと、誰かに頭を撫でられた。
驚いて顔を上げると困った顔をした真さんだった。
「茉莉さんはやっぱり強情だ。」
「大吾がひとめぼれした茉莉ちゃんっすよ。初めはにこりとも笑ってくれなくて強情だったもんな。」
寝室の入り口に昌美ちゃんを抱っこした昌くんも立っていて大吾の話を始めた。
「まじで笑わせるって大吾意地になってて、ちょっかい出すなっていっつもあいつに言ってたんすよ。全く聞かねぇでどうやったら笑ってくれると思うかって周りにしつこく聞いてましたよ。」
「へぇ、そうだったんだ。あの大吾が、ひとめぼれだったんだな。」
そんな話をしだすから私は涙がさらに溢れて声が出てしまわないように歯を食いしばっていた。
「もうストーカーっす。茉莉ちゃんが定時制の高校に通ってるって聞いたらどこの高校に定時制があるか聞いて回って近場から順に出待ちするとか言い出して。いつか警察に通報されると思ってたんですけどね。」
笑いながら昌くんは話していた。
知らなかった。私のいないところでそんな話をしていたなんて。
「高校の門で出待ちして茉莉ちゃんに会えた日、あいつかなりご機嫌で帰ってきたんすよ。そこから、茉莉ちゃんのこと好き好き言い出して。うざかったな…。」
「へぇ、私も初めて聞いた。茉莉ちゃんと大吾くんの馴れ初め。初めから仲良しだったのかと思ってた。でも、目に浮かぶ。好き好き言ってる大吾くん。」
「俺は想像がつかないな。誰にも関心のない大吾しか知らないからな。」
私は由実ちゃんの肩に顔をうずめて言うと、誰かに頭を撫でられた。
驚いて顔を上げると困った顔をした真さんだった。
「茉莉さんはやっぱり強情だ。」
「大吾がひとめぼれした茉莉ちゃんっすよ。初めはにこりとも笑ってくれなくて強情だったもんな。」
寝室の入り口に昌美ちゃんを抱っこした昌くんも立っていて大吾の話を始めた。
「まじで笑わせるって大吾意地になってて、ちょっかい出すなっていっつもあいつに言ってたんすよ。全く聞かねぇでどうやったら笑ってくれると思うかって周りにしつこく聞いてましたよ。」
「へぇ、そうだったんだ。あの大吾が、ひとめぼれだったんだな。」
そんな話をしだすから私は涙がさらに溢れて声が出てしまわないように歯を食いしばっていた。
「もうストーカーっす。茉莉ちゃんが定時制の高校に通ってるって聞いたらどこの高校に定時制があるか聞いて回って近場から順に出待ちするとか言い出して。いつか警察に通報されると思ってたんですけどね。」
笑いながら昌くんは話していた。
知らなかった。私のいないところでそんな話をしていたなんて。
「高校の門で出待ちして茉莉ちゃんに会えた日、あいつかなりご機嫌で帰ってきたんすよ。そこから、茉莉ちゃんのこと好き好き言い出して。うざかったな…。」
「へぇ、私も初めて聞いた。茉莉ちゃんと大吾くんの馴れ初め。初めから仲良しだったのかと思ってた。でも、目に浮かぶ。好き好き言ってる大吾くん。」
「俺は想像がつかないな。誰にも関心のない大吾しか知らないからな。」