愛というもの～哀しみの中で～
テーマパークに着くと、夏が終わったばかりでまだ日中は暑く、上着を脱いで半袖で過ごした。
恭吾と由彰くんは２人で声を上げて走り回り、ベビーカーに乗った昌美ちゃんも２人を見て声を上げてはしゃいでいた。

乗り物も同じものに何度も乗っていて、真さんと昌くんが交代で一緒に乗っていた。
さすがに朝から運転してくれたのに子供たちに付き合って遊ぶのは疲れたようで、夕方前にはバテていた。

「２人とも公園があるからそこで遊ぼう。」

私はパーク内にある広場の遊具があるところへ２人を連れて行き、由実ちゃんも昌美ちゃんとすべり台をすべったりして一緒に遊んだ。
真さんたちはその間、シートを敷いた上で私たちを見ながら楽しそうに話をしていた。

本当に大吾がいたときのようだ。
私は自分の心が穏やかで、楽しんでいるのを感じる。その事に言い表しようのない淋しさと罪悪感がつきまとう。

「最後に観覧車に乗ろう。」

夕方になり、食事を頼んでいる時間が近づいてきたころに真さんが言った。
子供たちは喜んで観覧車まで走っていき、私たちはへとへとになりながら追いかけた。
比較的観覧車はすいており、すぐに乗れた。
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