愛というもの~哀しみの中で~
温泉からあがると、脱衣所に温泉プリンが売っていた。
真さんも恭吾も甘いものはあまり食べないけど、2つ買って戻った。
ゆみちゃんも昌くんが喜ぶって言いながら2つ買っていた。

部屋に戻ると、私たちの部屋に昌くんたちもいた。子供たちは一つの布団でぐっすりと寝ている。
真さんと昌くんはビールを飲んでいて、プリンを渡すと昌くんは喜んで食べていた。

「ビールにプリンって良くたべれるな。」

真さんは昌くんを見て呆れた顔して笑っていた。
私と由実ちゃんはコーヒーをいれてプリンを食べた。

「由実は茉莉ちゃんと一緒になって食ってると太るぞ。」

「いいのよ。茉莉ちゃんが太るのが最優先なんだから。」

って相変わらず仲良く言い合いをしていた。
それからしばらく4人で話をしていたけど、昌美ちゃんが目を覚ましてぐずりだした。
由彰くんはせっかく寝てるから私たちの部屋で寝かせておくことにして昌美ちゃんだけ連れて由実ちゃんたちは部屋に戻って行った。

「私だけ温泉行っちゃってごめんなさい。真さん今からでも行ってくる?」

「温泉なら部屋にもあるから部屋の露天風呂に入るよ。茉莉さん、その色浴衣似合ってるよ。由実さんとお揃いにしたんだな。」

そう言って私の横に来るとおでこにチュッとキスをしてお風呂へ行った。
なんだかそんなこと言われるから変に意識してしまって一人部屋でドキドキしていた。
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