愛というもの~哀しみの中で~
私は身体の中にゾワゾワした感覚が走るのを感じた。
これは大吾に対して感じていた興奮したときの感覚だった。

真さんは私の前に来てゆっくり両手を顔からはがした。
私は恐る恐る顔上げると真っ直ぐ見つめられキスをされる。
そのまま真さんの舌が唇を割って入り込んできて口内をゆっくり舐めまわす。
私は更に自分が高揚していくのを感じた。
呼吸が早くなり、小さく声が漏れ始めた。

すると真さんも興奮し始め、手が私の体をなぞり始めた。
片手が私の腰に回され引き寄せられると私の足が開かれ真さんが足の間に入る。
大きくはだけた浴衣の間から手を入れ、私の太ももを撫でる。
私は必死でその手を上から抑える。

「フッ、可愛い。」

そう言うと頬にキスをされ、そのまま首筋へと唇が移動した。

「いやっ、待って…はっ、待って。」

私は必死で抵抗する。やっぱり荒い呼吸で首筋を舐められるのに嫌悪感がある。
幸い震えるほどの恐怖心はなかった。
でも泣いて訴える程には嫌な気持ちが溢れてきていた。大吾は必ずしきりに名前を呼んでくれてたし、筋肉の付いた腕を触っていると安心できた。

首筋に涙が流れてようやく真さんは私が泣いている事に気づいてくれた。
< 325 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop