愛というもの~哀しみの中で~
私は肩を抱き寄せられてキスされた。
幸せだなぁ。こんなに幸せでいいのかな?罰が当たるんじゃないかって不安になる…。

それから間もなくして花火が始まった。
間近で花火を見るのは初めてで音が大きくて胸に響くんだと知った。
花火が終わって帰るころには汗でドロドロだった。
生理の日って気分も憂鬱でお腹も痛いのにその日はそんなことも忘れてあっという間の1日だった。

大吾は一緒にバスに乗り私の家まで送ってくれた。
今日1日でお互いの距離が縮まったように感じる。
その日もいつものように大吾を家に招き入れた。いつも少し上がって話をして帰って行く。
大吾は酔っていたんだと思う。1日べったり一緒だったし…玄関に入ると靴も脱がずに後ろから抱きしめられた。
少し強引に大吾の方を向かされキスをされる。
背中には壁で逃げ場がない…
力が強く私の抵抗にビクともしない…怖くない、怖くないと言い聞かせるけど、襲われたときのことばかり思い出される。
< 38 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop