愛というもの~哀しみの中で~
そう言うと、ゆっくり私の腕をはがされる。
顔が胸の先端へと行きペロリと舐められ「ひぁあっ。」と変な声が出た。

「嫌じゃない?」

上目遣いに顔をあげ、胸の先端に唇が触れそうな距離で言うからまた声が漏れる。
私はこく、こく、と頷くだけでこれからどんな刺激を与えられるのか想像し、更に身体がゾクゾクした。

「目あけて、俺を見てて。」

そう言うと上目遣いのままかぶりつかれた。
大吾の口内で私の敏感な部分はゆっくりねっとりと舐められ、時に軽く吸われた。
私は必死で大吾を見つめ、漏れ出る声が恥ずかしくて口元を手で押さえた。

大吾の手はゆっくりと私の腰辺りを撫で、次第に片方の手が舐めていないもう一方の胸へと移動してきた。
同時に先端を刺激され、思ってもみないような声が出る。それと同時に刺激から逃げようと勝手に背中が反った。

「可愛いよ、茉莉。ありがとう。」

大吾は私の反応を見て少し笑う。
手は胸の敏感な部分を優しく刺激したまま大吾の唇は這うように下へと移動する。

私自身感じたことのない感覚に襲われ、これからどんな刺激を与えられるのだろうと期待と恐怖で息が上がる。
もう自分でも押さえが効かないほど、しきりに泣くような声が漏れ出ていた。
< 95 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop