再びあなたを愛することが許されるのなら
おいおい、僕の部屋のイメージはどんな感じに想像していたんだ彼女は。
「でも沙織よかったね。亜崎君の住んでいるところこれで分かったじゃない。これからはいつでも亜崎君のところに行けるんだから」
んっ?
いつでも?
「もうナッキたら、なんだか押しかけ女房みたいに言わないでよ」
「ははは、押しかけ女房とは沙織もいきなりそんなこと言うんだ」
「馬鹿!」
顔真っ赤に染めた沙織さんのその姿は、やっぱり可愛い。宮村が言っていた学内人気女子トップ10だというのも、まんざらわかるような気がする。そんなに人気のある人を僕は、いとも簡単に彼女にしてしまったという事なんだ。
まぁ宮村があんなことを言うのも、今になってようやく理解できたような気がしてきた。