再びあなたを愛することが許されるのなら
そう言いながら、那月さんは部屋を出ていった。
「ところで那月さんコンビニの場所わかるかなぁ」
「大丈夫でしょナッキなら」
そう言いきれる沙織さんは、那月さんの事はなんでも手の内だという感じに思えた。手の内だというのは、かなり意思疎通が出来ているという事だという事なんだと思う。
なんだ、この気持ち? なんか変だな。那月さんに何か嫉妬している?
二人は同性だけど、待て待てこんな変な感じを持ったのは初めてだ。