幼なじみの不器用な愛情
診察後の理恵との話で隆弘と華は医師の話を理解することができた。
「そうなんですね。」
「それまでに真っ赤な色の出血があったり、我慢できないような腹痛を感じたらいつでも連絡をください。自分たちで判断のつかないようなことも、連絡をいただければお応えしますから。」
理恵はそう話し、専用の電話番号を渡してくれた。
「ありがとうございました。」
二人は理恵に頭を下げて会計を済ませると車に戻った。

「ひとまず、俺も仕事休むわ。」
「だめだよ。」
隆弘は切迫早産といわれた華が気がかりで仕事を休むと言い出した。
「大丈夫。薬ももらったし。」
「でも。」
「生徒が待ってるでしょ?今週は社会科見学があるって楽しみにしてたじゃない。」
「そうだけど・・・」
華が笑顔で隆弘に大丈夫だと言い続け隆弘は渋々出勤することにした。
「でも何かあったら電話よこせよ?いつでも連絡取れるようにしておくから。それと、授業が終わったら早めに帰るから。」
「うん。ありがとう。」
「絶対に動くなよ?」
「うん。」
< 300 / 305 >

この作品をシェア

pagetop