幼なじみの不器用な愛情
そんな考えが浮かび華はその場にご飯を置いてソファに向かう。

隆弘に返そうとたたんで置いていたかりている上着をギュッと抱きしめて目を閉じる。


これ以上考えが膨らまないように。

自分の気持ちをつなぎとめるために・・・。



おまじないのように繰り返す。

ひとりじゃない。ひとりじゃない。

大丈夫。一人じゃない・・・。

そう考えるたびに浮かぶのは隆弘の顔だった。
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