目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
信じられないことだけど、私はこの雲の上の人物、一色蓮司の妻なのだ。
しかも、毎日病院に訪ねてくる彼の様子から、結構気にかけて貰っているのだと思う。
夫婦仲も良かったのかもしれない。
全然覚えてないけど。
「こんなとこにいた。部屋にいないから心配したんだよ?」
突然後ろから声をかけられ振り向くと、そこには、たった今調べていた一色蓮司がいた。
慌てて私はパソコンの画面を閉じる。
別に悪いことはしてないんだけど、何故か挙動不審になってしまった。
「あ、ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。さぁ、部屋に戻ろう。退院の準備は出来てる?」
今日は濃いグレーのスーツに、レモンイエローのネクタイか。
一番最初に見たヨレヨレの姿とは天と地程の差があるな、と私は凝視しながら答えた。
「う、うん。あ、はい」
「どうかしたか?俺、何かついてる?」
立ったまま微笑む彼に一瞬釘付けになった。
……やっぱりわからない。
こんな最上級の男と、何の取り柄も無さそうな地味目の女。
夫婦だなんて誰が思うだろう。
しかも、毎日病院に訪ねてくる彼の様子から、結構気にかけて貰っているのだと思う。
夫婦仲も良かったのかもしれない。
全然覚えてないけど。
「こんなとこにいた。部屋にいないから心配したんだよ?」
突然後ろから声をかけられ振り向くと、そこには、たった今調べていた一色蓮司がいた。
慌てて私はパソコンの画面を閉じる。
別に悪いことはしてないんだけど、何故か挙動不審になってしまった。
「あ、ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。さぁ、部屋に戻ろう。退院の準備は出来てる?」
今日は濃いグレーのスーツに、レモンイエローのネクタイか。
一番最初に見たヨレヨレの姿とは天と地程の差があるな、と私は凝視しながら答えた。
「う、うん。あ、はい」
「どうかしたか?俺、何かついてる?」
立ったまま微笑む彼に一瞬釘付けになった。
……やっぱりわからない。
こんな最上級の男と、何の取り柄も無さそうな地味目の女。
夫婦だなんて誰が思うだろう。