目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「暫く……誰かと一緒に、ごはんを食べるなんてことなかったから……なんだか、楽しくて……楽しいのに……ごめんなさい、泣いちゃって……」

泣きながら笑いながら。
百合は困ったように顔を臥せた。
今すぐ、向こう側に回り込んで、小さな体を包み込みたい。
悲しみなんて入り込まないくらいに、強く抱き締めたい。
だが、そんな俺の勝手な思いで、百合を怯えさせてはいけない。

「いいよ。泣いても。俺で良かったらいつでも一緒にご飯食べるから……そうだ、明日も一緒に食べないか?」

「え……」

「俺も一人だから、誰かがいた方がご飯も美味しいだろ?」

「……そんな。一色さんなら、沢山お相手が……」

「い、いない!そ、それが、全くいないんだよ!」

慌て過ぎだろう……。
もっとクールに振る舞えよ。
と、 自分にあきれ返る。
百合はあからさまに不審そうな目を向けた。
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