目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「一人で悩まないこと。もし、何か解決出来ない問題があれば、社長に相談するといいでしょう。あ、もちろん私でも構いませんが……」

「は、はい。ありがとう。そうします」

「本当ですよ?三国お姉さんとのお約束です」

《三国お姉さん》は、力強く頷き、小指を差し出した。
……これは、俗に言う指切りげんまん……をご所望かな?
真面目なその表情からは、冗談を言っている感じはしない。

「はい……」

私も小指を差し出し、2人して懐かしい指切りげんまんをした。
何年間ぶりかな……もう覚えてないくらい昔だけどこういうのもいいよね。
それが終わると、三国さんは敏腕秘書らしくこういった。

「ふふ。契約完了ですね」

と。
< 77 / 285 >

この作品をシェア

pagetop