甘々上司は今日もうさぎちゃんに夢中


扉を開けて中に入ると、そこには先約が居た。


「うさぎちゃん!!休憩?」


いつの間にか、誠司さんも休憩に来ていたらしい。


「う、うん。」


勢いに圧倒されながらも頷く。

みんなの前では恥ずかしくて、敬語だけど2人の時にはタメ口で話すようにしている。
私は、自販機でミルクティーを買って、誠司さんの隣にストンと座った。
もちろん椅子は向かい側にもあるのだけれど...


「えっ、なに、待って...」


何故か興奮したように突然慌てだした誠司さん...。
どうしたんだろう...と思うと、


「可愛すぎるんだけど!!」


そう言って、私をすっぽり覆うように抱きしめてきた。


「だめだった?」


少しでも近くに居たいと思い、無意識のうちに隣に座ってしまったけれど、失敗だった?


「そんなことないっ!ここに居て?」


全力でそう言われ、誠司さんに顔を見られる。
目が合うと恥ずかしくなり、私は顔が熱くなるのを感じた。


「あぁ、もうっ、うさぎちゃんのこのツンデレ具合最高!!大好き!」


どっちが歳上なのか分からないような、誠司さんのこのテンション...。


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