綴る本
隣にいるフミールも同じらしく、疑問符を顔に浮かべて小首を傾げている。
「ちょっと覗いてみてくださいよ」
見れば分かるとユマリスの顔が言っているように、慎重に物音を発てず扉を僅かに開けた。
一向に覗こうとしない二人に、催促するようにユマリスが二人の肩を押して扉付近まで誘導する。 二人は小さな隙間から覗くと、ベッドに横たわっている見知った少女の横顔が視界に入った。
そこから近くに青年が椅子に座り少女と何やら話しているが、二人の姉妹にとっては話している内容などどうでもよかった。
それよりも二人を釘付けにする事があったからだった。
「あの人!」
「ユラ!」
二人は同時に声を張り上げ、扉を押し開け救護室に押し入った。 突然の行動に後ろでは、ギョッとしたようにユマリスが身動ぎしたのだった。
「ちょっと覗いてみてくださいよ」
見れば分かるとユマリスの顔が言っているように、慎重に物音を発てず扉を僅かに開けた。
一向に覗こうとしない二人に、催促するようにユマリスが二人の肩を押して扉付近まで誘導する。 二人は小さな隙間から覗くと、ベッドに横たわっている見知った少女の横顔が視界に入った。
そこから近くに青年が椅子に座り少女と何やら話しているが、二人の姉妹にとっては話している内容などどうでもよかった。
それよりも二人を釘付けにする事があったからだった。
「あの人!」
「ユラ!」
二人は同時に声を張り上げ、扉を押し開け救護室に押し入った。 突然の行動に後ろでは、ギョッとしたようにユマリスが身動ぎしたのだった。