絶対的Beast
カッコイイ……。

心の底からそう思う。

私は大和先輩を見つめたままフリーズしてしまった。

「まぁ、忠誠心が芽生えてきたのはいいことだが──────────」



スっと目を伏せた大和先輩。

……何だろう?

ーグイッ。

「あっ!!」

大和先輩は私の手首を掴んで目の高さまで持ち上げた。

「人のもの勝手に見るのはよくないよな?」

げっ……。

持ち上げられた方の手には、さっきまで私が見ていた大和先輩のフリップ。
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