氷点下できみを焦がしたい
「っ……はぁ、」
眉をしかめて、苦しそうに息をする永遠くん。
自分で体を支えられなくて、私に倒れ込んできたみたいだ。
やっぱり辛いんじゃん!
ていうか、どうしてこん辛いのにさっきまであんなに平気な顔してたの!?
「永遠くん、家に帰ろう!」
「いや、これだけ終わらせてから……」
「だめ、帰るよ!」
人には気遣ってばかりなのに、どうして自分のことは平気で追い詰めるんだろう。
私の大好きな永遠くんのことを、大切にしない永遠くんにモヤモヤして、永遠くんを支えながら学校を出る。
「もうちょっとだから頑張って」
歩くのも辛そうな永遠くん。
永遠くんの家は、前に雨宿りをさせてもらったから覚えてる。
あの日の道筋を思い出しながら、永遠くんの家へ向かった。