身代わり婚~偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています~

「悠人……さん?」
なぜか震えている気がして、私も悠人さんをそっと抱きしめた。
それを合図に、更に抱きしめる腕に力がこめられる。

「連絡がつかなくて慌てて帰ったらいないとか……心臓止まるかと思うだろ……」
「ごめんなさい」
本当に心配してくれているように感じて、私は言葉を漏らす。
その言葉にホッとしたのか、ようやく悠人さんは私を放すと車を出発させた。
言葉なく悠人さんのマンションへと戻ると、またもや悠人さんは私を抱きしめる。

そのままもつれ込むように、ソファーへと倒れ込んだ。
悠人さんは私を腕に抱きながら、上を向いて目元を腕で抑えながら大きく息を吐いた。

「本当に頼むよ。俺の前から急にいなくならないで」

「どうしてそんなに?」
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