見ツケテ…
☆☆☆

友江からなんの話も聞かず自分の家に戻ってきた俺は、新婚の妻に出迎えられた。


友江と同じように出迎えられただけなのに、こちらの方が本物だと感じている自分がいる。


妻の顔を見た瞬間1日の疲れが落ちていくのだ。


妻の首元に顔をうずめると、自分と同じシャンプーの香りがする。


はやり、友江にはない良さが妻にはある。


「ご飯どうする?」


「もちろん食べるよ」


そのために、友江と会う時はおかずしか食べないようにしているのだから。


俺は笑顔で、答えたのだった。

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