Half in Doubt

宏太「とりあえずこの建物の中は危険じゃなさそうだし、ここで待ってれば誰か来てくれるだろ」

それもそうだ。
私たちがいなくなったら、マネージャーやスタッフさんたちがすぐに気づいて動いてくれるはず。
日本の警察は優秀だし、きっとあっと言う間に私たちを見つけ出してくれるだろう。
私たちがバスに乗り込んだのはお昼過ぎだったから、早ければ今日の夜には......。

そこまで考えて、ふと我に返る。

今は何時なんだろう。

外の様子を確認しようと視線を動かした時ようやく、最初に感じた違和感の正体に気がついた。

すみれ「この建物、窓がない、......」

小さなつぶやきだったけど静かな部屋には響いたようで、みんなもあちこちを見回して窓を探す。

愁「本当だ」
大輝「換気口はあるけど、窓はないね」
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