Half in Doubt

廊下の方からは翔太の声が聞こえてくる。

翔太「やま、ちょっと休みたいから部屋にいるって返事はしてくれた。そっちは?」
愁「すみれも無事だった」

ということは。

すみれ「ねぇ、石になったのって......」

無言で照の部屋に向かう2人の後を追いかける。
悲しくも、照の部屋の鍵は開いていた。

すみれ「......」

黄色の石は、ベッドに姿勢よく横たわっていた。
その姿がいつも楽屋で昼寝をしている時を連想させて、余計に悲しくなる。

愁「いつもみたいにただ寝てるだけだったらよかったのにな」

自分がいれた1票のせいで、照はこうなってしまったんだろうか。

照に謝りたい気持ちでいっぱいなのに、それを我慢するしかなかった。
謝っても、石になった照が戻るわけじゃない。
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