Half in Doubt

ドアスコープも覗かずに急いでドアを開けると、「そんなに慌てなくても大丈夫だよ」と笑う宏太と、首にタオルをかけた大輝が立っていた。

大輝「眠れそう?」
すみれ「うーん......」
大輝「一人だと心細いよな」
宏太「本当ならこういう時はみんなで一緒にいるのが安心なんだけど、鍵がかかる場所は個室しかないし、1部屋に10人集まるには狭すぎるから」

自分のせいじゃないのに「ごめんな」と謝る宏太。

すみれ「宏太のせいじゃないよ」
大輝「そうだよ」
翔太「悪いのは俺らをここに閉じ込めたやつだよ」
すみれ「翔太」

私たちの話し声が聞こえたのか、部屋から出てきて話に加わる翔太。

翔太「こんなところ、すぐ出て行ってやる」
大輝「うん、その意気だ」
宏太「休んだら、みんなで助けを求める方法を考えよう」
すみれ「助けを求める方法?」
大輝「さっき宏太と話してたんだ。俺の頭じゃ外から気付いてもらえるように壁を叩くくらいしか思いつかないけど、10人で考えればもっといいアイデアが浮かぶかもしれないから」
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