Half in Doubt
狭い部屋の中、ベッドに腰かけるような姿勢で置かれているその石はまるで......。
愁「これ、阿部くんそっくりじゃない?」
愁の言う通りだった。
髪型も体系も顔つきも、すべてのパーツが大輝をモデルにして作られたかのように酷似している。
翔太「大ちゃんはどこ?」
部屋の中にはその石があるだけで、大ちゃんの姿はない。
海斗「トイレの方にもいない」
亮平「行き違いになった、とかはないよね?」
すみれ「それはないと思う」
この建物の階段は1か所しかないし、他の部屋は鍵がかかっているから簡単には入れない。
照「もしかして大ちゃん、俺らを驚かせようとしてる?」
すみれ「え?」
照「ほら、大道芸でよくあるじゃん。銅像のふりして止まってるやつ」
そう言ってオレンジの石をつついた瞬間、照の顔が青ざめた。