Half in Doubt

零「照?」
照「これ、本物の石だ......」

照が指で弾くと、微量ながらコツコツと音がする。
確認のために私も触ってみたけど、硬くて冷たいそれは石以外の何物でもなかった。

零「じゃあ大輝はどこに行ったの?」
慧「まさか、石になっちゃたとか......」
愁「いやいや、何言ってんの、雨宮くん」

あながち間違いじゃないかもしれないな。
そう呟いたのは宏太だった。

すみれ「宏太、どういうこと?」
宏太「これ、ちょっと見て」

ベッドの横にかがんだ宏太が、石の一部分を指さす。

宏太「大ちゃん寝る前に肘ぶつけてたの、覚えてる?」
すみれ「え、肘?」
宏太「そう。俺らが話してる時に、海斗が出てきて」

そうだ。海斗が開けたドアが大輝の肘に当たって、大輝はしばらくその場にしゃがみこんでいた。
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