Half in Doubt

慧「バリケードを作ってるんだよ」

一応全部持ってきてもらっていい?と宏太に返事をしながらイスを受け取って、ドアの前に並べていく慧。

すみれ「バリケード?」
宏太「雨宮が、外部犯の可能性もあるだろうから念のため、って」
慧「この建物の入り口はここだけだからね」

どうせ出られないんだから塞いでおいても問題ないだろうし。
と、慧は次々にイスを積み上げていく。

すみれ「私も手伝うよ」
慧「大丈夫だよ。これでも俺、すみれよりは力あるから」

そう言って慧が何個目かのイスを持ち上げた時だった。

慧「わっ」

バランスを崩した慧が、よろけて後退する。

すみれ「危ない!!」

咄嗟に慧の背中に手を伸ばしてその身体を支えた。
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