Half in Doubt
宏太「これ、虹彩認証ってやつじゃない?」
大輝「へぇ、生で見たの初めて」
愁「しかもオートロックじゃん」
開いたドアから中に入ると、そこは生活感のない簡素な部屋だった。
部屋にはシャワーとトイレまでついていて、まるで......。
すみれ「ホテルみたい」
海斗「俺も思った」
小さなホテルの一室のような部屋。
唯一特徴的なところがあるとすれば、ベッドのそばの壁に埋め込まれている液晶画面ぐらいだろうか。
白い壁やシーツに反して真っ黒なその画面だけが、どことなく存在感を漂わせていた。
照「これ、他の部屋も同じなのかな?」
翔太「だとしたら、ちょうど俺らの人数分ってことになるね」
みんなで分担して1人1部屋ずつ確認したけど、部屋のつくりはどこも同じだった。
だけど。
亮平「......誰もいないな」