Half in Doubt

肝心な人の姿がどこにもない。
スタッフさんやマネージャーはともかく、この建物の主の姿も見当たらない。
ここにいるのは私たちだけってこと?

宏太「一旦下に戻るか」

宏太の提案で、私たちは最初に目を覚ました広い部屋へと戻った。
みんなそれぞれ適当な位置に腰を下ろす。
戻る時にもう一度、1階の大きなドアが開かないか試してみたけど、やっぱりびくともしなかった。

零「こうやって見ると、この部屋かなり広いね」
すみれ「うん」

1階の部屋は、私たち10人が両手を広げて寝てもスペースが余るほどの広さだった。

目が覚めた時はみんなを起こすのに必死でよく見ていなかったけど、この部屋には大きなダイニングテーブルとイス、キッチンがあるだけで、2階の部屋と同じく生活感がない。

慧「2階の個室にシャワーがあったってことは、宿泊施設か何かなのかな?」
海斗「別荘、みたいな?」
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