Half in Doubt

愁「すみれがどういう気持ちで“裏切り者だ”って言ったのか、その言葉の真意は、わからない」

だけど、と愁は言葉を続けた。

愁「すみれは裏切り者じゃないと思う」
翔太「......俺も、そう思う。零と慧が石になったのを見た時はあんなに否定してたのに、今頃になって認めるなんて逆に不自然だよ」
宏太「すみれ、必死そうな顔だったもんな」

亮平と照も頷いている。

誰かを疑ったり誰かが疑われたりの繰り返し。
すみれはきっと、そんな雰囲気に嫌気がさしていたんだろう。

愁「そう考えると、今朝は悪いことしたな......」
翔太「おにぎり、すみれにも持って行ってあげようよ」

翔太の提案にみんなが賛成して、俺らはおにぎり作りに取りかかった。

宏太「ふりかけ、結構種類あるな」
翔太「秋川くんごめん、おかかはないみたい」
愁「いや、謝らなくていいよ」
亮平「せっかくだからさ、ちょっと面白いことしない?」
宏太「ロシアンおにぎりとか?」
愁「いいね、楽しそう」
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