社長の溺愛にとかされて
しばらく考えていた私は、スマホをごそごそと鞄の中から出す。

「ここ・・・・」

慎也は私のスマホを覗き込む。

「前テレビで放送されていて、すごく美味しそうだなって」

私のスマホに映っているのは、一軒のケーキ屋さん。

「分かった、行こう」

そう言って、慎也は自分のスマホにケーキ屋のデータを入れた。

「じゃ、出発するよ」

「もう道大丈夫なの?」

「国道沿いだから、近くまでは大丈夫だよ」

「ふうん」

まだどこかふてくされた声を出した私を、慎也は余裕で見ている。

慎也って大人だな・・・こんな子供っぽい私、呆れてない?

そう思いながら、慎也をちらちら見る。

相変わらず、余裕で運転する慎也を無言で見ていた。
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