社長の溺愛にとかされて
ブティックを出て、車の中。

少しふくれっ面の私を見て、慎也が戸惑っているようだった。

「今の店、気に入らなかった?」

「高すぎだよ!買えない」

「そんなの気にしなくていいよ、俺が買うから」

多分そう言うと思って、プイと外を向く。

「玲緒奈・・・・」

「そうゆうの嫌なの!ピアスぐらいならいいけど、貢いでもらうみたいなの、
 私は慎也とは対等にいたの、なのに私だけみたいなのは嫌」

何か無茶苦茶な事を言っているが、慎也はふっと笑った。

「玲緒奈、ごめんね」

そう言って頭を撫でてくれる、慎也は大人だ。

でも、まだまだ子供だと自覚のある私は、まだ少しむくれていた。

「どうしたら機嫌直る?」

優しく、甘えるような声で聞いてくれる。
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