社長の溺愛にとかされて
高級ブティックを出て40分ぐらいしただろうか、
全然到着する気配がないので、心配で聞いてみた。

「慎也、後どれぐらい?」

40分ぶりの会話だったにもかかわらす、機嫌よく答えてくれる。

「もうすぐで半分ってとこだな」

その言葉にぎょっとなる。

「え?ひょっとして、もうすごく遠いの?」

「片道1時間半かからないぐらい」

「え!ごめんなさい」

「どうして謝るの?」

「そんなに遠いとは思ってなくて」

「時間は全然あるし、普段通る事のない道をドライブできて、
 俺は楽しいけど?」

「でも」

そう言って、少し涙ぐむ、かなり落ち込んでいた。

「玲緒奈が喜んでくれるなら、何でもしたいんだよ」

その言葉に、涙を抑えるのに、苦労する。

「慎也・・・ありがとう」
< 51 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop