社長の溺愛にとかされて
この前のデートから2週間後、慎也から会わないかと連絡があった。

仕事が忙しく、休日も自宅で仕事をしているようだが、
夜バーで飲む時間は取れそうとの事だった。

どうやら新しい企画を思いついたらしく、
新たなスマホゲームに向けて、動き出しているらしい。

私はまだ、詳しく教えてもらっていないが、
新しいゲームも人気が出ればいいなと思う。

待ち合わせのバー。

着くと慎也は窓際のソファの席でゆったりとしていた。

前バーに行った時は、心の苦しみで夜景も堪能できなかった。

今日は、光を綺麗だと素直に感じられる。

バーの抑えた光と、動き続ける夜景。

どちらも、私の心を満たしていた。

「慎也」

店員に案内され慎也の元に向かい、声をかけると、慎也が驚いた顔をする。

その顔を見て、やった!と心の中で声を上げる。
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