太陽に抱かれて
やがて彼女の体を抱いたまま反転すると、光の注ぐ唯一の場所へとももを誘導した。
ひざの裏に、ひやりとしたシーツの感覚が当たる。ミモレ丈のスカートを履いているとはいえ、中は生足だ。その温度にももは恥ずかしくなって脚をよじる。
と、彼の手がニットの中へと忍び込んできた。
「んっ……」
繊細なシモンの愛撫に、頭の中で火花が散る。
そうして肌を許したことはこれまで何度もあるはずなのに、まるで、生まれて初めて、触れられるような強い快感だった。
指先で触れ、手のひらでなぞり、腹からゆっくりと這い上がっていく。
もっと、触れてほしい。その手で、もっと色んなところを確かめて、ほしい。
その愛撫の慎重さとはうらはらに、キスは激しさを増していく。うっとりと瞳を閉じるももの思考は、すでにシモン・ロンベールという男に塗り潰されていた。
大きな手が背中に周り、ブラのホックに指が掛けられる。締め付けていた窮屈さから解放される。