契約結婚の陰に隠された真実の愛〜言葉に出来ない気持ち〜
滝沢さんから連絡が入った、伝えたいことがあるとのことで待ち合わせをした。

「社長に判っちゃいました」

「そうですか」

「社長から改めて雇い入れたいと申し出がありました、今まで通り通いで、でも条件があるとのことです、食事は社長が帰宅してから支度してくれとのことです」

「それじゃあ、毎日顔合わすんですか?そんなの無理です、これから忘れなくちゃいけないのに・・・」

私は彼をまだ諦められないでいる、でも諦めないといけない。
もし毎日顔を合わして話をしたら諦められなくなっちゃう、帰りたくなくなっちゃう。

ダメ、ダメ、ダメ、そんなの絶対ダメだよ。
どうしよう。

滝沢さんは困っている私に頭を下げながら「すみません、お願いします」と言った。

そして私は彼に会うことになった。
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