ラヴシークレットスクール ~消し去れない恋心の行方




「ハイ、入江先生もこれぐらいでということで・・・・って校長?!」


だからかな?
生徒だけでなく入江先生の挨拶をも途中で遮ろうとした教頭に近寄り、


「入江先生、話を続けて下さい。」

入江先生の挨拶を続けるように促した校長の言動をあたしは冷静に見つめてた。


なんで、校長は教頭のように入江先生を制止しなかったんだろう?

なんで、入江先生は制止されるようなことを言おうと思ったんだろう?

そして


「・・・・・そうです。」


なんで入江先生は生徒のまさかの問いかけに
なんでまた “そうです” って答えたんだろう?



「高島先生!!!!!!そうだったんですか?」

『あ~・・・はい?梅田先生?なんでしたっけ?』

「だから、入江先生とそういう関係!!!!!」

『・・・そういう関係って・・・どういう関係?』



なんで、あたしなんだろう?

なんで、入江先生は大切にしたいという自分のベクトルを
あたしに向けようと思い始めてくれたんだろう・・・・って

でもその答えもきっと入江先生は簡単には与えてくれない



「当たり前に甘んじることをやめて、自分自身をちゃんと見つめ、大切にしたいことは自らの力で掴む努力を・・・・僕はこれから社会人になる、そして大人になる君達と一緒に頑張っていけたら・・・そう思っています。」


多分、今度はあたしが
自分で探し求めなきゃいけないんだ

入江先生がくれたヒントから、その答えを・・・・



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