ラヴシークレットスクール ~消し去れない恋心の行方




自分がずっと抱いていた大切な想いを
入江先生があたしの名前を呼んだことによって
最後まで言わせて貰えなかった。


「ありがとな。」

しかも
1度目にスキと伝えた時と同じように聴こえてきた入江先生の “ありがとな” まで返ってきた。

その時は
“嬉しいよ” とも言ってくれた

その後に聴こえてきたのは
“でも・・な” という言葉

そして

“多分、今のキミはベクトルの向きがズレているだけなんだろう・・・一瞬の迷いで。”

“でも、ひと呼吸おいて、その向きを修正すれば、キミに相応しい相手のいる到達点へちゃんと進むことができるはず・・・高島はまだ若いから。”


その後に入江先生によって紡がれた
あたしの想いを受け入れられないという意思が込められたそれらの言葉


入江先生が紡ぐ “ありがとな” には
あたしの中では
ほろ苦い想い出がいっぱい


「でもな。」


入江先生が紡ぐ “でもな” にも
ほろ苦い想い出がいっぱい

2度あることは3度ある
2度フラれているから3度目フラれることだって充分ある
だからもういい

3度も同じ人にスキと想いを告げようと思ったぐらい心惹かれる人に出逢えたことに感謝しなきゃ・・・・



「俺にも言わせて欲しい。」


・・・・えっ?



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