お助け部ッ☆
「どこにいんだよ!!」
家中探しても、姫香と祐希の姿は見当たらない。
竜也のイライラは募るばかりだった。
…あ、そっか。
目には目を。
極道には……
「なぁ莉央」
「ん?」
「もしお前が誰かを誘拐したとしたら…どこに監禁する?」
極道を。
「僕は誘拐なんてしないよぉっ!」
「例えば、の話」
莉央はちょっと考えてから言った。
「やっぱ人目のつかないとこでしょ。僕ん家、住宅街の真ん中にあるから近所の目もあるし……地下室とか倉庫とか?」
「地下室…倉庫……あ!確か庭に蔵なかった!?」
「あったあった!!姫ちゃん達そこにいるのかも…」
「行くぞ!!」
「うんっ」
2人は蔵に向かって走った。