お助け部ッ☆
「どこにいんだよ!!」
家中探しても、竜也と莉央の姿は見当たらない。
仁のイライラは募るばかりだった。
……前ページと同じような光景。
キャストは違うけど。
「今あの2人を野放しにすんのマジで危険なのに……どーする!?翔平…」
頭を抱える仁。
実はあの2人のぶちギレにはトラウマがあるお助け部。
「んなこたぁわかってんだよ。だからなんとしてもアイツらより先に姫たち、見つけないと……」
仁が焦るのもわかる。
とにかく竜たちを見つけるか、竜たちより先に2人を見つけるかして、状況の改善しなくちゃなんない。
姫たちがもし怪我でもしてたら………
俺ら生きて帰れるかな。
そんな思考が翔平の脳内を駆け巡った。
それに──…
「山口組の力が使えないのが厄介だな」
莉央の命令で、組のみんなは留守番。
「仕方ねぇよ…
これある意味戦争じゃん?同盟組同士が争ってるわけだし…あんまり公にしたくない、みたいな?
他の4つの組に知られたらそれこそ厄介だから……
莉央は孫だけど一応まだ組の人間じゃないんだから
潰したって言い逃れ出来るだろ?
だからだよ」
「………仁。お前の人間観察、探偵並みだな」
「俺将来そっち系行こっかな」
まぁ…今、仁の将来について話してるヒマなどないわけで。
「とにかく……一刻も早く竜達か姫達、どっちか見つけないと…
……っつか翼と大和は?」
「あぁ、あの2人なら……」